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バシャコーヒーでは、コーヒーは単なる飲み物ではなく、旅であり、伝統であり、人生そのものだと考えています。この信念から生まれたのが、新作ドキュメンタリーシリーズ
「コーヒーの起源を巡る旅」。世界各地の特別なコーヒーの起源と味わいを辿る映像作品です。
本作は、スペシャルティコーヒーが生まれるその現場に光を当て、生産者たちの情熱とクラフトマンシップを称える旅でもあります。
世界中の産地を訪れながら、バシャのテイスターたちが丁寧に築いてきた生産者との信頼関係を追い、収穫ごとにその土地の豊かさと、真の品質を映し出す一杯へとつながっていきます。
この特別な物語を映像に収めるために、私たちは世界的に評価される映画監督、フレーザー・モートン氏に制作を依頼しました。それは、卓越した一杯を求めて歩む、時に過酷でありながらも深い喜びに満ちた旅の記録でもあります。
完成した作品は、バシャコーヒーの匠の技を余すことなく映し出します。スペシャルティコーヒーだけを選び抜くという揺るぎないこだわりから、一杯一杯に合わせて丁寧に焙煎を仕上げる職人技まで——そのすべてに息づく、私たちの美学と情熱が映し出されています。
映像作品
シリーズ第1作となる『エチオピア:コーヒーの揺かご』では、大陸を越える壮大な旅を通して、コーヒーが育まれるテロワール、クラフトマンシップ、そして受け継がれてきた文化を讃えます。この作品を通じて私たちがご案内するのは、コーヒー発祥の地としてのエチオピアだけではありません。そこに根づく暮らしの中で、コーヒーが文化であり、遺産であり、生き方そのものであることを伝えたいのです。
ナレーションを務めるのは、バシャコーヒーの代表兼CEO、タハ・ブクディブ。『エチオピア:コーヒーの揺かご』は、バシャコーヒーの理念を体現する一作です——それは、200種類を超える世界最高峰のスペシャルティ・アラビカコーヒーを、世界中の人々と分かち合うという想いです。
旅の始まりは、標高の高いシダマの大地。火山性の肥沃な土壌と豊かな気候に恵まれ、瑞々しい緑が生い茂るその地に、特別なコーヒー農園が広がっています。私たちは、コーヒーが育つリズムの中へと視聴者を誘います。赤く熟したチェリーを一粒ずつ丁寧に摘み取る手仕事。農家たちのひたむきな情熱。収穫から精選に至るまで、すべての工程に込められた細やかな配慮。そのすべてが、一杯の「シダモ・マウンテンコーヒー」という傑作へと結実します。実際に農園を訪れ、生産者一人ひとりと向き合うことで、この映像は、コーヒーの実から豆へと姿を変える過程に必要な“手間”と“想い”を、静かに映し出します。
次に訪れるのは、私たちの焙煎所。バシャコーヒーにとって、焙煎とは「芸術」であり「科学」でもあります。それは、ひとつひとつの収穫に宿る個性を見極め、それぞれの豆が最も美しく香り立つ瞬間を引き出すための、精密さと情熱、そして経験と忍耐を要する仕事です。私たちの職人による小規模スロー焙煎の技法は、長年をかけて磨き上げられてきました。マラケシュにある約2,600平方メートルの最新鋭ロースタリーでは、200種類を超える100%アラビカのスペシャルティコーヒーそれぞれに、最適な焙煎プロファイルを設計しています。
この緻密なクラフトマンシップこそが、一粒の豆が育まれた太陽と大地、そして雨の記憶を—— 一杯のコーヒーの中に蘇らせているのです。
バシャコーヒーのコーヒー調達・生産部門責任者、ルディガー・フライターグはこう語ります。
「小規模で時間をかけて行うスロー焙煎は、工業的な手法に比べて手間もコストもかかります。それでも私たちは、この方法こそが一杯の中に潜む豆本来の個性と香味を、余すことなく引き出す唯一の道だと信じています。」
物語の結末は、すべてが始まった場所——1910年創業の「ダール・エル・バシャ」へと帰着します。ここは、私たちの伝統が息づく最初のコーヒールーム。そこでは、一杯の飲み物としてのコーヒーではなく、もてなしの儀式であり、芸術であり、人と人とを結ぶ時間としてのコーヒーが今も大切に受け継がれています。
天井まで贅を尽くした美しい内装は、洗練された暮らしの芸術を体現し、世界中から訪れるゲストを、極上のコーヒー体験へと誘います。
モロッコ文化とクラフトマンシップが織りなす、伝統と技の融合——それこそが、バシャコーヒーのDNAに刻まれた本質です。
この作品は、その遺産に捧げるオマージュ。1910年の誕生から今日へ、そしてこれからの世代へと、バシャコーヒーの精神を未来へとつなぐ一篇です。
『エチオピア:コーヒーの揺かご』は、単なる映像作品ではありません。それは、伝統への敬意であり、新たな発見への誘いでもあります。コーヒーを、文化・技・そして人のつながりの象徴として見つめ直すための旅です。この伝統は国境や時代を超えて生き続けるものであり、私たちはこの作品を通して、エチオピアという地と、その土地でこの文化を息づかせる人々を讃えます。
コーヒーは、単なる受け継がれた遺産ではありません。それは、大陸を越え、文化を越え、言葉を越えて、人と人とを結ぶ架け橋なのです。